前回のCoffee Talkでご紹介したケアリー・レイシェルCDを紹介する作業にあたりライナー・ノーツを読んでいました。そこには、マウイ島北部パイーアで過ごしたケアリー10代の青春生活、初めて歌を唄うこと、フラなどのハワイ文化などをハイスクールで体験したことが紹介されており、CDを聴く人にうまく寄り添う紹介文と感じていました。最後に著者の名前をみてドキッ、今井栄一さんでした。Coffee Talkのコーナー2017年6月に紹介させていただいた、人生の教科書のような本「104歳になってわかったことー手島静子」を執筆された方です。
今井さんのお名前での出会いを大切にしようと、Amazonで検索してこの本を購入してみました。かつてJALハワイ線機内食で紹介されていたhints50という写真と解説の取材の際に集めた情報を、エッセイ風ハワイガイドとしてまとめた本です。ハワイのやさしいブリーズ、そよ風、おもてなしの風が流れています。今井さんは、次のように述べられています、「ハワイはあらゆる人を迎えてくれる、究極のおもてなしの国」。おもてなしをよりしっかりと感じるために、より正しく感じるために。そのための準備として、理解しておくべき文化や歴史背景を我々に少しでも伝えたい、との今井さんのメッセージが伝わります。発刊されたのは2013年、すでにお店などは変わってしまっているところも多いかも知れません。しかし、文化はかわりませんし、今となって過去の歴史をたどるのはさらに大変ですから、逆に貴重な書物と感じます。掲載写真が、小さくて鮮明ではないことも、頭の中でイメージを豊かにさせてくれました。 Aloha, E komo mai.
表紙写真の左上は、ハワイ島コナから車で15分ほど、ホルアロア地区にあった、コナホテル。イナバゼンタロー・ハツヨ夫妻により1926年に営業ピンクパレスとも呼ばれ、ホルアロアのランドマーク的存在。世界一眺めのいいトイレがあるホテルとしても有名でした。残念ながら、2021年7月に閉館、95年の歴史が終りました。写真中・下は、2012年に訪れた際に撮影。フアラライ山の麓につきでるようにトイレ棟があります。廊下もきれいなピンクで統一。窓からは、コナコーストが見渡せ、午後には太平洋からの潮風が流れます。下記ニュースサイトでにイナバファイミリーの言葉を紹介しています。コナホテルは、アロハの遺産を背負っている。大切なことは、いかにして人々を迎え入れ、お互いを理解し、愛し合えるかです。新しいオーナーは、きっと、我々(イナバファイミリー)の気持ちを理解し、よりすばらしいホテルへと復活させてくれると思います。
表紙写真の左下は、オアフ島ホノルルにあるボガーツというカフェのアサイボウル。2020年に放送されたアナザースカイIIという番組で、モデル矢野未希子さんが、ハワイに来たら最初に食べる食事と紹介されていました。体と気持ちがリセットされるのだそうで、一度食べてみたいという夢がかなうことをうっすら期待しつつーー、さあ日々の診療と勉強に集中!。