遅い夏休みをいただいて、島根県安来市にある足立美術館を訪れました。鳥取大学医学部非常勤講師(併任)を拝命していた時期に、慢性肝炎、肝硬変、B型肝炎、C型肝炎などの肝疾患新規医療開発の共同研究事業で、米子市(安来市のお隣)にある鳥取大学医学部には幾度も訪れていました。その際、足立美術館には是非とお勧めをいただいており、この度ようやく実現しました。

「庭園もまた一幅の絵画である」との創設者足立全康氏の信念のもと、創意工夫を凝らして創り上げられた日本庭園。彼方の山と木々そして青空を背景に、手前には白砂が配置され、豊なコントラストが楽しめる日本庭園でした。窓枠を額縁にみたて「生の額絵」としても楽しませてくれます。私の撮った写真で足立美術館の美の一部でもご紹介できればと思います。

安来市出身の足立全康さんがこの美術館を創設されました。このすごい美術館をなんと1代で創り上げたことには感服です。戦後は大阪を中心とした商いで活躍されたそう。足立全康さんの人生観、横山大観・北大路魯山人との出会い、美術館設立の着眼点など、勉強となる点が多くあるものと思っています。

生の額絵 枯山水庭中央

生の額絵 枯山水庭中央

生の額絵 枯山水庭西側

生の額絵 枯山水庭西側

生の掛け軸 白砂青松庭の一部

生の掛け軸 白砂青松庭の一部