少しでも美術の知識を持ちたいと思って、クリニックの点滴スペースで放映するためのBDディスクにとっていた「日曜美術館 夢のモネ傑作10選」を流していた。私の知識不足もあって、絵画紹介の内容は、なかなか耳を通して頭に入ることがなく、子守唄のように頭の上をかすめていくことに慣れていた中で、原田マハさんというコメンテータの解説の明快さと言葉の豊かさにとどきっと感動をして、この本にたどり着きました。
「しっかりとした国際的感覚を基に構成されていて、まるでハリウッド映画をみているかのようなテンポと迫力を与えてくれる物語」が私の感想でした。発表されてしばらく経ってからの出会いでしたが、この本に今日の時点で出会ってよかったと感じています。個人のパンドラの箱がいかにして開くのか、そして、志とベクトルを共有できる人とどのように出会っていくのか・・・・・。Steve Jobsが語っていた”connecting the dots”のメッセージと共通するところがありました。 さて、パンドラの箱は、元来は”壷”であったともいわれています。絵画との関わり、医学との関わりについて、またの機会にご紹介できればと思っています。