災害・紛争・貧困地域での医療活動を支援する目的に、売り上げの一部を寄付される輸入ワインがあるとのこと。それらのワインを医療従事者として評価するワイン審査会(第一会ドクターアワード)が2025.3.23(日)大阪で開催され、審査員としてボランティア参加してきました。(写真1)
150本のワインがエントリーされており、7チームに別れて20-25本ずつ審査を担当します。各チーム構成は日本全国から来阪された医師4名にソムリエとしてワイン業界で活躍されている方1名を加えた計5名。(写真2)
ボトルがみえない状態で注がれたワインを、各人が色、香り、味わい、余韻などを評価します。1本ずつチーム5名での総合討論を行ない点数化します。そして、そのワインのペアリングとしてのお勧め料理についてコメントを付けて1本の審査が終了。1本に費やすことができる時間は数分。チームみな必死になって、飲んでは意見討論を繰り返し、時間内に担当20本分の評価を終えました。(写真3)
テイスティングではなく、審査として多くのワインに向き合ったのは初めての経験でした。ボランティアを終えての感想は、個人的に好みなワインかどうかではなく、このワインを飲まれる方にどのようにお届けできるか、どのようなコメントを添えるとより楽しんでいただけるかを考えることは、大変貴重な経験となりました。ワインの異なる側面が見える感じを体験しました。おそらく、客としてバーのカウンターに座って見える景色と、カウンター内に立って店全体を見渡す際の景色がまったく違うと聞きますが、それくらい異なるものだったと思います。そして、チーム内では相当活発な意見交換がありましたので、味の感じ方、そして表現の仕方に多様性があることが2時間の会を通じて体験できたことも、人生勉強の一つとなりました。
インポーターの方が一所懸命探して交渉して届けられたワイン。生産者さんの熱量がこもったワイン。アワードを受賞したワインも含めて、様々な場面で活躍していただけることを願っています。