当院では、糖尿病・高脂血症・高血圧などの成人病メカニズム、胃カメラ検査や各種ワクチンについての医療情報を、医院正面モニターにてご紹介しております。モニター表示している画像はほぼ全て院長のデザインです。少しでも見やすく、分かりやすく、を心がけてパワーポイントを用いて作成しておりますが、お気づきの点がございましたら、診察の際などにご意見をいただければと思います。
これら紹介画像を今後も作成するにあたり少しでも参考になればと、生活素材や大衆文化をテーマとして表現する美術領域「ポップアート」の世界的アーティストとされているアンディ・ウォーホルの芸術を学びました。アンディ・ウォーホル・キョウトが2023年2月12日まで京都市京セラ美術館にて開催されています(写真上)。私が知るアンディ・ウォーホルはキャンベルのスープ缶を描いて有名になった人くらいのレベルで、そもそも「ポップアート」自体の知識も貧素なものでした。100点以上の作品を見比べてみて、日常生活で目にする物、つまり生活素材をモチーフにする意義や色の使い方はとても勉強になったと感じました。また、個人的感想では、彼のデザインは総じて奥行き感を排除しており、ルネサンス前の時代の絵画での2次元的構図の面白さも再認識しました。開催者は、展覧会の写真や感想などをHPで紹介することを推薦されていたので、以下に2点ご紹介します。
最後の晩餐 1986年作(写真中)
ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁に書かれたレオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」を元絵とした作品。横幅9mを超えるサイズはダ・ヴィンチオリジナルとほぼ同じサイズの大作です。イエス・キリストを真ん中と左右に3体描くことのメッセージは何だったのでしょうか。真ん中に黄色で描かれた6ドル99セントは、一般大衆へのメッセージと感じます。The BIG “C”のCがChristを意味しているとすると、心のよりどころとしての表現なのかも知れません。
キャンベルのスープ缶 1962年作(写真下)
雑誌などではよく目にしていましたが、実物は初体験。そうそう、マッシュルーム美味しいんだよね。個人的には、シュリンプとクラムチャウダーも好きなんだよねって勝手に脳が動きます。これぞ“The アメリカ”の日常というメッセージと感じます。金曜の夜にスーパーマーケットSafewayでクーポンもって週末のお買い物をしていたことを思い出してちょっと笑ってしまいました。カメラのある現代だからこその発信力、印象派→新印象派→後期印象派の流れからみると、彼の絵は現代印象派というカテゴリーになるのでしょうか。