日曜診療が終って帰宅、16時。車を降りると、すがすがしい風と透明感たっぷりの青空。このような時間にぜひと思って、以前に買っていた「ゆめみるハワイ」を、コーヒーと共に読みました。
よしもとばななさんが感じたハワイについてのエッセイを通じて、大切なものとは、人と出会うということとは、そして、毎日を過ごす上で大切なスピリットとはどのようなものなのかを少し教えていただけた本でした。あとがきで、「みんなも人生に恋をしましょう。1回しかないのですから。そしてそれを忘れそうなとき、ハワイはいつでもそこにいてくれています。飛行機に乗って、飛んで会いにいこう。」と締めくくられています。一人一人感じ方は異なるでしょうけれど、ハワイで住んでおられる方は、言葉では表せない暖かさをもっておられると私は感じます。レジにならんでいる時、車を運転している時、隣同士でBBQをやっている時————。そういうスピリットをもって、診療にも向き合うことができればいいなと思います。
この本をよみながら、Big island(ハワイ島)で数百mくらいの標高で車を降りた時のような、そして、目線を少し上にもっていくとマウナケア山頂の天文台群が小さな銀色の輝きとしてみえてきそうな、やさしい午後を過ごしていました。