2017.9.28(木)20時〜、
梅田で開催された糖尿病と高血圧セミナーに参加し、血糖の日内変動からみた糖尿病の最新治療についての講演を聞きしました。
糖尿病治療の内服薬で、現在の主軸であるDPP-4阻害薬は、併存する肝機能障害や腎機能障害を鑑みて適切な薬剤選択をすることで、動脈硬化を抑制できることが示されてきています。また、従来から使われているメトホルミンには、血糖値を上昇させるホルモンのグルカゴンを抑制することで糖新生を抑え、さらに、脂質の異常産生も抑制することで、動脈硬化などの血管病変の進行も予防できるとされています。新しいクラスの治療薬としては、体重調整作用や心筋梗塞や脳卒中などの心血管病変の抑制効果があるとされているSGLT2阻害薬も着目されます。
その中で、DPP-4阻害薬では、これまでの毎日1回や2回の服用を必要としない、週に1回のみの服用で同等の治療効果を発揮する薬が処方可能となっています。週に1回だけですから、内服を気にせず、日常生活により専念できる時代となっています。