3月にはいって、くしゃみ・鼻水・咳・眼のかゆみなど、花粉症の症状で来院される方が急に多くなってきました。花粉症の症状が強くなると、集中力を欠くことなどによって、勉強や仕事の効率が上がりません。精神的にも不安定になりやすいとも言われています。症状が出始める今ころ、症状が軽い早めの段階から内服治療を開始されることで、今後の症状のピークを抑えやすくなるという報告もなされています。
2018.3.3(土)17時〜、
大阪で開催された抗アレルギー薬フォーラムに参加し、日本医科大学耳鼻咽喉科教授の猪原秀典先生から、花粉症治療の最新トピックスについての講演を聴きました。 ここ数年、新しい抗アレルギー薬が続々と開発されてきています。新しい作用機序の薬や、2つの異なる作用を発揮することで複数の経路を抑制して症状を押さえる薬などは特に期待がもてます。現在の花粉症の症状がどのようなものか、鼻づまりの程度、即効性が求められているか、あるいは、持続性の効果が必要か、内服薬剤による眠気などの副作用程度、そして、今後の症状の変化予測も加味しながら、患者様一人一人により適した処方を選択するよう心がけております。