核家族化と高齢化がすすむ現在において、認知症の医療対策は取り組むべき大きなテーマとなっています。根本的な治療薬の開発が待たれている中、認知症状の進行をすこしでも遅らせる治療薬や、脳梗塞などの脳血管障害の併発を予防したり、高血圧や糖尿病など病気をしっかりと治療するなどによって、病状の進行を食い止める努力などが大切です。
2018.03.24(土)16時〜、
梅田で開催された認知症タウンミーティングに参加し、大阪市立大学認知症臨床研究センターの嶋田博之先生の講演を聴きました。認知症の病状を少しでも早い段階で発見し治療を開始するためには、ご家族の方の気づきがとても大切です。身のこなしが無頓着になってきた、今までできていた作業に手間取るようになってきた、同じことを繰り返し話すようになってきた、趣味などへの意欲が減ってきた、食欲が減ってきた、食事に時間がかかるようになってきた、などなど、普段と比較してあれっと感じる少しの変化について、早めに医療機関で相談されることが治療の第一歩です。
24一方で、高齢者の食欲の変化は、胃潰瘍や胃癌、そして逆流性食道炎が原因の可能性もありますので、早めの鑑別も大切です。当クリニックでは、より画像が鮮明なレーザー光源の胃カメラ検査を随時行っておりますので、食欲の変化に気になっておられる際にも、ご相談ください。