胃がんは、その発生原因の99%がピロリ菌感染との報告がなされていることから、胃からピロリ菌を取り除くことが胃がん予防の観点でも大切です。現在日本では、胃カメラ検査の際(慢性胃炎や萎縮性胃炎などの病変を認めた場合)に、ピロリ菌検査およびピロリ菌陽性であった場合の除菌治療が保険医療として認められています。当院では、ピロリ菌の検出感度が高いピロリテック検査(写真上)と顕微鏡下での診断法のダブル検査を標準として診断しております。内服薬の関係でピロリテック検査が行えない場合には、血中ピロリ抗体測定で判定する場合もあります。
2018.7.14(土)16時〜
奈良で開催された消化器病連携会議に参加し、ピロリ菌感染および除菌後の胃カメラ画像所見、そして、早期胃がんの画像所見についての討論に参加してきました。当クリニックの胃カメラはレーザー光源を搭載しており、レーザー光観察によってピロリ菌が多い部位を描出することができます。ピロリ菌存在の可能性が高い部位からの粘膜生検を用いてのピロリテック検査によって、ピロリ菌の検出感度を高める工夫をしております。