胸部レントゲン検査は肺を描出し肺がんの検査として有用であるだけでなく、大動脈の石灰化(動脈の老化/硬化を示す)、大動脈瘤の有無、心臓肥大など、心・血管病変にも有用な情報を提供してくれることがあります。年に1度は検査を受けていただくことをお勧めします。大阪市に住民票がある40歳以上の方は、年に1度の会社健診などで胸部レントゲン検査を受ける機会がない場合は、年度に1回、大阪市肺がん検診として検査を受けることができます。随時行っておりますので、受付にてお申し出ください。
2024.12.07大阪で開催された呼吸器疾患病診連携会に参加し、大阪けいさつ病院呼吸器内科医長の仲谷健史先生から胸部レントゲン検査と肺がん検出についての講演を聞きました。また、参加医師も含め、レントゲン画像の読影力をさらに高めるための討論を行いました。
日本における統計では、肺がんは病気死亡者数の1位であり、気をつけたい病気の一つです。肺がんは、40歳頃から増え始め、60歳以上では特に多く罹患者が発生します。CT検査はより詳細に肺全体を精査してくれますが、人間ドック健診などでふくまれている場合の除き、気軽に受けることはなかなか困難な検査です。肺の病態、心臓の病態は刻々と変化していきます。まずは胸部レントゲン検査を、そして年に1度は受けられることをお勧めします。
肺と心臓に関する過去の発信情報
“肺が元気”は“心臓も元気”につながります
肺がん検診に関する過去の発信情報
胸部レントゲン検査は年1回受けましょう