今までになかった新しい治療効果が期待できる薬が、糖尿病・心不全・慢性腎臓病・気管支喘息など、様々な診療場面で活躍するようになっています。その中には、毎日の注射が必要であった治療が新薬では週1回の注射治療となり喜んでいただける場面や、薬の注射を必要としていた治療が同等の効果が期待できる内服の新薬が開発されて喜んでいただける場面もあります。 
2024年7月13日、淀屋橋で開催された大阪糖尿病フォーラムに参加し医学研究所北野病院の糖尿病内分泌内科副部長、渋江公尊先生から、北野病院での糖尿病新薬の使用経験と治療効果・副作用状況についての講演を聴きました。そして、糖尿病・慢性腎臓病診療を担当する多数の医師と情報交換を行いました。

新しい薬を適切な病態の患者様にとどけるためには、各医師がその新薬で経験した情報の交流が大切となります。糖尿病という病気は1つでも、年齢、性別、体重、糖尿病発生の原因、病気の期間、コレステロールや中性脂肪の値、脂肪肝の有無、高血圧や他心臓病の有無、腎臓病の有無などによって、新薬効果の期待値は異なってきます。また、頻度は高くないものの、時に発生する新薬の副作用にも気を配る必要があります。

それらの情報の交流を積極的に取り組んで、より安心に、より効果的に、そしてより新しい世界レベルの治療を患者様にとどけることができるよう、これからも取り組んでいきます。