外出をなるべく控えることが望まれる日々が続いています。自宅でのリラックスを兼ねてamazon primeで“かもめ食堂“という映画を観ました。小林聡美さん演じるサチエがフィンランドヘルシンキで食堂を営むという映画。”コーヒーを美味しく入れる“と”日本のソウルフードとしてのおにぎり文化を広める“の2つがテーマとして、ゆったりした風が流れる映画でした。サチエ曰く、おにぎりは梅、しゃけ、おかかが基本とのこと。
今こそ、おにぎりを勉強するチャンスと思い立ち、書棚に眠っていたdancyuおにぎりを引っぱり出しました。2018年11月号で、植野広生さんが編集長に就任してからの代表巻の一つだそうです。海苔一面に、白字で“おにぎり。”と書かれた自信たっぷりの表紙。巻頭言で植野さんは、お握りは2つ買うときのペアリングを考えるのが難しく楽しいとコメントされています。
握り方、サイズ、形、海苔の添え方、塩の振り方、塩の種類、白ご飯かまぜご飯か。そこに選ぶ具の種類、具の調理の仕方、具の添え方、具の量などが加わると、何億通りもの選択肢から一つのお握りを作ることになります。いろいろトライするとわからなくなるので、しばらくは塩にぎりを自分で作って、勉強したいと思います。やさしく握って、しっかり塩を利かせるのがいいのかな。紹介されていたプロが選ぶ塩も、出会いがあればトライしたいものです。
最後に。これまでに、おいしかったと感動したおにぎり。鳥取大学医学部附属病院の食堂に、おにぎり屋台のコーナーがありました(2010-2015年頃に、会議、共同研究、講演などで何度もお世話になりました。今もあればぜひ行きたい!)。あつあつご飯でにぎってくれます。しっかりと大きくて、抜群の塩味、お米がキラキラ、温かくて、とにかく旨い。ペアリングを考えずに、いつもしゃけ2つのオーダーをしていました。食べて胃が喜んでいるのを実感できるすばらしいおにぎりの記憶は長く残っています。ありがとうございました。