風邪やインフルエンザが流行する季節が目前という季節になってきました。仕事や日常生活を充実させるためにも、風邪に罹った際にはすこしでも早く治るように工夫をすることが大切です。

2019.11.9(土)16時〜、本町で開催された漢方治療トレーニングキャンプに参加してきました。漢方治療を行っている医師が合同で宿泊し、夜おそくまで意見交換する会でした。内科、循環器科、消化器科、外科、小児科、整形外科、皮膚科、心療内科など様々な領域の先生が医院や病院から集まり、風邪の各症状(熱、咳、のど痛、鼻水)、喘息、冷え、めまい、嘔吐、下痢などなど、症状毎に日常臨床での経験を持ち寄り、活発な討論が続きました(写真上)。参加者の目標は皆さん同じで、すこしでも早く症状が良くなるために、西洋薬と漢方薬をどのように組み合わせるかの知識を深めたい、また、漢方薬内服のベストのタイミングをどう見極めるかの目利き力をつけたいなどでした。漢方薬の選択には、お腹の触診で適切な情報を得られることも多くあり、トレーニングキャンプでは参加者全員が腹部触診の実技を行いながら意見交換する企画もあり大変勉強になりました(写真下)。

季節柄、風邪やインフルエンザの治療もホットトピックスでありました。風邪/インフルエンザに良く効く漢方薬としてよく知られている葛根湯を例にとると、風邪症状が始まり、例えば寒気や喉の痛みがでてきたころ、つまり熱が出るまでの時期に内服すると特に効果を発揮します。炎症を抑えながら発汗を促すことで体の熱を出し(発熱を誘導し)免疫力を高めることで、風邪/インフルエンザの治りを早くしてくれるお薬です。一方で、風邪の後半では、別の漢方薬の内服が治癒を早めてくれることも多くあります。あびこ内科外科大橋クリニックでは、ご希望の方には漢方薬も適宜相談の上で処方しながら、風邪の治療にあたっております。