生活習慣病、メタボリックシンドロームとしての高脂血症は、病状が相当進行するまでは症状が現れません。しかし、無症状とはいえ、血液中の中性脂肪値が高い状態が長く続くと、悪玉コレステロール(LDL-chol)の酸化亢進状態が続き、動脈硬化を加速させてしまいます。事実として、中性脂肪値は、心筋梗塞や脳梗塞の頻度と関連することから、動脈硬化リスクを反映するリスクマーカーとして用いられています。また、糖尿病や膵炎の状態にも影響を与えます。これらのことから、中性脂肪の値は、空腹時で150mg/dL未満、非空腹時で175mg/dL未満が推奨されています。

2018.12.1(土)18時〜、

難波で開催された大阪心血管治療フォーラムに参加し、神戸大学循環器内科特命教授の石田達郎先生から、中性脂肪高値からのリスク回避をめざす最新治療についての講演を聴きました。米国スタンフォード大の勤務時代、2001年頃ですが、石田先生は同大循環器内科で心筋梗塞の血管研究をしておられ、会合でなんとかご一緒させていただいき、エネルギッシュかつユーモアあふれる先生との記憶がありました。現在もおかわりなく、神戸大での取り組みを中心に、あっという間のエネルギッシュ40分の講演でした。

C型肝炎は、罹患期間が長いほど肝臓癌の発生リスクが高くなります。内服治療で治癒に成功した場合でも、それまでの罹患期間に応じた肝臓癌リスクは残ります。すこしでも早いタイミングでの発見と、適切な治療で、肝臓癌のリスクを少しでも取り除くことが大切と言えます。

 肝炎ウイルス感染がご心配な方は、血液検査で簡単に判定ができますので、来院ください。また、大阪市は肝炎対策事業として、下記の対象となる方は、無料で肝炎ウイルス検査を受けることができます。当院で実施しておりますので、お問い合わせください。なお、あびこ内科外科大橋クリニックは、大阪府肝炎専門医療機関に指定されており、肝炎の早期発見と治療に注力しております。

大阪市肝炎ウイルス検査

対象:20歳以上の大阪市在住の大阪市民で、これまでにB型、C型肝炎ウイルス検査をうけたことがない方。

費用:無料

検査方法:採血によるB型肝炎およびC型肝炎ウイルスの感染検査

詳細については、下記をご参照ください。

http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000371514.html �