PSAという検査項目を耳にする機会が多くなってきています。PSAとは、Prostate Specific Antigen(前立腺特異抗原)の略で、前立腺が産生するタンパク分解酵素の一つです。通常は精液内に分泌されますが、がんが発生した場合や前立腺の炎症が起ると、血液中に漏れ出てきます。ですから、血液中PSAの値を測定することは、前立腺癌検診の第1歩とされています。
2019.2.23(土)16時〜、
淀屋橋で開催された前立腺癌早期発見への取り組み会議に参加し、多根総合病院泌尿器科部長の細川幸成先生から、前立腺癌集団検診の現状と早期発見状況についてのお話を聴きました。
男性の方で40歳を超えるとPSA検査が推奨されます。健診の一貫ですので、前立腺に関連する症状が特にない方の場合は、検査は実費となります。当院での健康診断時のオプションとしても行っておりますので、ご希望の方は受付にてお伝えください。
PSAの正常値は0〜4.0ng/mLとなっております。測定値が1.0未満の場合は、次回測定は約3年後、測定値が1.0以上4.0未満の場合は1年後に再測定されることがお薦めです。4.0以上の方は、超音波検査での前立腺評価や泌尿器科での精査が必要な場合もあります。当院では、超音波検査も含めて、前立腺癌の早期発見に努めております。