C型肝炎は、C型肝炎ウイルスが肝臓に感染することで慢性肝炎を経て肝硬変へと進行し、病気の進行とともに肝臓癌が発生する危険性をはらむ病気です。C型肝炎ウイルスの治療は、2014年から、様々な経口抗ウイルス薬が開発され、8-24週間それらの薬を内服することで95%以上の患者様でC型肝炎ウイルスの排除が可能となっています。

2019.7.6(土)16時〜、難波で開催された南大阪肝疾患研究会に参加し、大阪労災病院肝臓内科部長の法水淳先生から、C型肝炎ウイルスの内服治療後の肝臓癌発生についての最新情報を聴きました。C型肝炎ウイルスの排除に成功した後も、それまでの肝障害の蓄積のため、肝硬変へと肝臓病が進行したり、肝臓癌が発生する危険性は十分にあります。ですので、血液検査での肝臓癌マーカーの測定や、超音波検査等での肝臓精査を定期的に行うことが重要とされています。当院では、肝臓癌マーカーの血液検査や、腹部超音波検査での肝臓精査を行っております。

また健康な方でも、C型肝炎の感染の有無を一度測定しておくことをおすすめします。大阪市にお住まいの方で、20歳以上、これまでに肝炎ウイルス検査で受診したことがない方は、無料で、B型およびC型肝炎ウイルス感染について血液検査を受けていただくことが可能です。当院は大阪市の肝炎ウイルス検査の実施医療機関ですので、まずはお問い合わせください。詳細については、下記をご参照ください。

http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000371514.html