2024年6月27日、天王寺で開催された大阪急性期・総合医療センターの消化器内科/消化器外科との連携会議に参加しました。消化器病の領域では、例えば、食道がん、胃がん、膵臓がん、大腸がん、肝炎ウイルス感染、潰瘍性大腸炎、クローン病などでは、クリニックでの初期診療の次に、高度医療機関との連携体制での加療が重要となってきます。大阪急性期・総合医療センターで消化器診療を担当されている約20名の先生と、現在よりもさらに充実した連携を組み立てることができるよう、打ち合わせを行いました。

講演では、消化器外科副部長の井上彬先生から、大腸がんの診療up-to-dateの講演を聞きました。大腸がん治療は、病気ステージで治療方法が異なりますが、全てのステージで治療方法が進歩してきています。早期がんでは大腸内視鏡での切除が適応なこともあります。外科的手術摘出が適切な状態では、摘出癌組織の詳細な結果を照らし合わせて適切な術後化学療法を追加することで、予後が改善されてきています。

しかし、まずは大腸がんを早期に発見する工夫をすることがなにより大切です。便潜血検査が大腸がん発見の貴重なきっかけとなります。40歳以上の方は、年に1回、異なる2日の便の一部を検査する免疫便潜血検査を受けられることをお勧めします。勤務先や人間ドック検診などで検査機会がある方はぜひ。そのような機会がない方で、大阪市に住民登録がある40歳以上の方は、年度内に一回300円で大阪市大腸がん検診(免疫便潜血検査)を受けていただくことができます。

詳しくは下記大阪市サイトをご覧いただき、検診希望の方は当院へお問い合わせください。

大阪市:大腸がん検診を受けましょう