たいへん暑い日々が続いており、体調を崩されたり、風邪をひかれたりする方が増えております。体調の変化をみて、早めに休憩を取られるなど、どうぞご注意ください。喉の痛み、鼻汁、くしゃみ、声枯れ、頭痛などを伴う上気道炎が軽快した後に、咳がなかなか治らず困って来院される方が、今年の夏は例年より多い印象を受けております。胸部レントゲン検査で肺炎や結核の影がないことを確認することが重要な時もあります。聴診器で喘息様の呼気音がする場合には、咳喘息として治療を行います。
2018.8.4(土)17時〜、
難波で開催された大阪喘息フォーラムに参加し、川崎医科大学総合内科の宮下修行明先生から日常診療で出会う「かぜ・咳・喘息」についての最新トピックスについて講演を聴きました。
咳喘息は、風邪ウイルスの感染だけでなく、エアコンの冷気、ストレス、香水の香り、受動喫煙、黄砂、花粉なども誘発要因となる場合があることが注意点です。気管支の炎症と過敏状態が長く続くため、吸入治療薬などで早めに治すことが、いわゆる本当の喘息に移行しない大切な工夫です。