“鉄分不足“という言葉をよく耳にされると思います。鉄の不足は貧血と直結することが多く、実際、貧血患者さんの治療において、鉄状態を精査した上で鉄不足の場合には鉄剤の内服や注射治療を行います。
息切れがする、疲れやすい、立ちくらみ、ふわっとする、動悸がするなどが貧血を疑う主な症状です。また、鉄不足が続いたことで生じ得る病状として、皮膚のかさつき・かゆみ、爪の異常、甲状腺機能低下、嚥下障害(飲み込みの際の違和感)、氷をかじりたくなる、イライラ、頭痛、風邪などに罹りやすいなどがあります。
体中の組織・臓器すみずみまで酸素を運ぶ働きをする蛋白、それがヘモグロビンです。赤血球の中にヘモグロビンが充填されていて、このヘモグロビンと酸素が結合して、目的箇所まで酸素を配給します。血液が赤く見えるのは、このヘモグロビンの色が赤いためです。ヘモグロビンは鉄を材料として造られるため、鉄不足状態ではヘモグロビンを十分作ることができず、貧血が発生します。貧血原因の約80-90%が鉄不足であることから、体内の鉄状態が正常になることを目指しての鉄補充治療が重要です。
2024.11.8(金)11:00〜愛知県岡崎市で開催された医学会にて“鉄補充治療の際の貧血症状改善のヘモグロビン値改善の時間的経過“につき講演を行いました。様々な病気・病態を引き起こさないためにも、体内鉄状態を正常に保ち、貧血がない(酸素が体中に正しく運搬される)状態を心がけましょう。院長大橋の鉄不足を通じた医療啓蒙活は、「主治医がみつかる診療所」や「ザ!世界仰天ニュース」などでも取り上げられています。生活をしていてなかなか気づかない病態、しかし健康を維持するにはとても大切なことであり、メディアも取り上げてくれているものと思います。貧血と鉄状態は、血液検査で判明します。鉄不足かな?とお悩みの際には、ご相談ください。
過去の鉄不足についてのメディア活動について
TV番組「主治医がみつかる診療所」で医療監修を担当しました
日本テレビ・朝日放送系列 「ザ!世界仰天ニュース」の氷食症企画で医療監修を担当しました