春の花粉症の季節がもうすぐです。鼻みず・鼻づまり・くしゃみ・目の痒みなどの鼻と眼の症状が強いと、楽しい日常生活を妨げることにもつながります。一方で、顔の発赤や痒み、腫れが発生することもあり、花粉症による皮膚炎にも注意するべき季節となります。
花粉症による皮膚炎は、顔や首などの肌が露出していて花粉が付着しやすい部位に症状が出やすいことが特徴です。上まぶたの皮膚が赤く変化したり、眼のまわりの痒みが続くという症状の方も多く来院されます。抗アレルギー薬の内服や、ステロイド軟膏塗布での治療が奏功することが多くあります。
2025.1.12webで開催された花粉症予防セミナーに参加し、北海道大学病院アレルギーセンター長の中丸裕爾先生から花粉症の多面的対策についての講演を聞きました。日常生活での様々な工夫が花粉症の症状緩和に役に立ち、薬の効果をさらに高めてくれることがあります。ご参考になさってください。
① 花粉飛散量の多い日の外出を控える。また、部屋内外の換気も控えめにする
② 外出時の上着は、部屋に入る前に脱ぐ
③ 帰宅後はなるべく早めに入浴や洗顔を行う
④ 部屋内は定期的に掃除する
⑤ 皮膚を保湿して角質層を健康に保つ
花粉症についての下記紹介記事もご参照ください
花粉症 ― 70歳までは新規に発症する場合があります
新しい薬も開発され、花粉症治療がさらに充実してきました