高血圧や糖尿病に罹っておられる方が年々増加しております。糖尿病については、病気が確定している方と強く疑われる方を合わせると、日本では約1000万人の方が罹患されているという統計もあります。病気が進行しないよう、生活習慣の改善を行いながら、適切な内服治療などを行うことが大切です。
さて、高血圧や糖尿病の治療が不十分な状態が長く続くと、何の障害が起るのでしょうか。その一つが血管障害です。高血糖状態では、細い動脈の老化が始まり、ある時突然に網膜の血管が破綻して目がみえなくなったり、腎臓の細い血管の炎症と障害によって、腎臓の働きが悪くなり、人工透析治療が必要になる場合も多くあります。透析の原因となった疾患の1位は糖尿病です。高血圧に関連する腎硬化症と合わせると、透析患者さんの半数以上で高血圧と糖尿病が原因となっています。
2018.8.4(土)19時〜、
大阪で開催された大阪腎臓病研究会に参加し、東海大学腎内分泌代謝内科教授の深川雅史先生から腎臓病の進行に立ち向かう医療の最新トピックスについて講演を聴きました。当院では、腎臓を守ることに気を配りながら、高血圧や糖尿病の治療に当たっております。講演会終了後、会場隣の部屋から、梅田スカイビルを背景に、なにわ淀川花火大会のにぎわいをほんの暫し鑑賞することができましたので写真でご紹介します。