胃の調子がよくない状態がしばらく続いている、胃が張ってあまり食事が取れない、げっぷが気になる、飲み込んだ後になにかつっかかる感じがあるなどのお悩みがあり、ご希望の方には、胃内視鏡検査(胃カメラ)を行っております。当院では、極細径経鼻内視鏡で、かつ、従来からの通常光観察に加え、早期がん病変の描出にも威力を発揮してくれるレーザー光源を搭載した内視鏡での検査を行っております。胃カメラ検査については、当院HPでもご紹介しておりますので、よろしければ以下ご参照ください。

内視鏡検査のご紹介

すこしでも早期での食道がん発見を

する

胃内視鏡セミナーに参加しました

 

2021年12月5日(日)に、日本消化器病学会四国支部例会の専門医セミナーに参加し、徳島赤十字病院消化器内科の岸和弘先生らのチームによる、胃カメラ観察における胃の感染症と胃がんの鑑別についての討論会に参加しました。近年では、梅毒感染によって胃にびらんや浮腫・発赤を生じる胃梅毒も念頭に置く必要があります。梅毒感染は、2014年から全国的に急増しており社会問題化しているという背景があります。2013年までと比較して6−7倍の発生数増となっております。他には、サイトメガロウイルス感染による胃炎なども胃がんとの鑑別を要する場合もあります。潰瘍や強い炎症病変を形成している場合には、胃がん細胞の上に炎症細胞層が覆っている場合がありますので、1度の内視鏡検査で確定させるのではなく、数ヶ月程度の内服治療の後に改めて内視鏡観察を行い、再度の生検病理検査などで、がん細胞の有無を確定させることも重要な場合があります。