2017.4.6(木)20時〜、
大阪で開催された慢性腎不全のセミナーに参加してきました。筑波大学腎臓病態内科学教授の山縣邦弘先生が講演され、REACH-Jという慢性腎臓病の進行に関する日本での追跡調査の最新データを紹介いただきました。高血圧や糖尿病など既知の腎臓病進行に関連する因子に加えて、“便秘”が関連の強い因子であることが判明したとのことでした。個人的には、腸管運動不全が腎臓に悪影響を与えることに加えて、腎不全によって腸管運動に働く(未知の)因子が欠如することもあり、腎臓—腸管という2臓器の相関がみられているのではと考えています。いずれにしても、便秘をなくすことは、いろいろな病態との関連においても重要な取り組みです。