ここ数年の治療薬の進歩でC型肝炎が内服治療で治癒が可能な状況となってきましたが、ウイルス肝炎やアルコールや肥満等が原因となる肝臓癌の発生率は未だに減少していません。日本では年間に約4万人の方に新規肝臓癌が発病しているとの統計が発表されています。肝臓癌の治療には外科的切除、穿刺療法、動脈塞栓療法など複数の選択肢がありますが、いずれにしても、なるべく小さな段階で発見することが大切です。肝臓癌の発見には、超音波検査(エコー検査)が威力を発揮します。
2019.2.9(土)18時〜、京橋で開催された肝臓病セミナーに参加し、関西医科大学の肝臓外科教授の海堀昌樹先生から、肝臓癌の治療最前線についてのお話を聴きました。75歳以上の高齢の患者様でも、肝臓の手術が安全にできるようになってきたとのことでした。
当クリニックでは、フルデジタル超音波検査機器を導入し、肝臓癌の早期発見に務めております。超音波検査は、肝臓病の治療経験が豊富な消化器病学会専門医・外科学会専門医が検査を担当します(注)。腹部超音波検査では、肝臓の精査だけでなく、胆のう(胆石の有無など)、膵臓、腎臓なども同時に検査を行います。検査前の食事注意などがありますので、予約制となっております。肝臓癌、胆石、胆のうポリープ、膵臓癌、腎臓癌などがご心配な方は、ご相談ください。
注:院長の大橋、日曜診療担当の堀医師、岩永医師の全医師が消化器病学会専門医および外科学会専門医です。