腎臓は一度悪くなると機能をもどすことができない臓器。早めに病気を発見できると、病気の進行を食い止めることができる場合も多くあります。腎臓の検査として、健康診断では尿蛋白検査や尿潜血検査が一般に行われます。どちらか(または両方とも)が陽性の場合は、再検査などの指示がでることがありますので、ご相談ください。
尿蛋白は、一過性に(たまたま生理的に)陽性となることがあり、かならずしもご病気と関連するとは限りません。ですので、まずは再検査を行います。弱陽性(±)以上の場合は、提出いただいた尿で尿蛋白/クレアチニン比の測定と血液検査でクレアチニンや尿素窒素の値を測定します。尿蛋白の濃度が一定以上の場合は、糸球体腎炎、腎硬化症、糖尿病による腎障害なども懸念されますので、腎臓専門医の受診ならびに精査をお薦めすることもあります。
2020年9月12日(土曜)17時〜大阪で開催された南大阪腎臓病対策会議に参加し、大阪急性期・総合医療センター腎・高血圧内科主任部長の林晃正先生を交えて、病院—診療所連携の打ち合わせならびに、腎臓病進行予防を軸とした意見交換を行いました。