2017.03.25(土)17時30〜、
大阪で開催された慢パーキンソン病と消化管ネットワーク研究会に参加してきました。
本日、パーキンソン病の治療ガイドライン作成の担当もされた、順天堂大神経内科の服部信孝教授から、腸と脳疾患の関連についての講演をお聞きました。質疑応答で、“パーキンソン病の発症の源は、脳と腸のどちらとお考えですか”という質問に対し、“科学的な解明を待たないといけないが、パーキンソン病の80%が腸病態から発生していると個人的には思っている“と答えられていまいた。多発性硬化症も腸病変との関連が強いことから、様々な神経疾患の治療対策としても、便秘の解消による腸の環境改善は最も大切な取り組みの一つです。
当クリニックは、 “便秘”の治療に真に向き合っています。便の硬さ、いきみ具合をお聞きし、腹部聴診聴診で腸管蠕動運動を把握、場合によっては、腹部レントゲンや超音波検査で大腸ガスや便のたまり具合・その位置を把握して、患者様に合った改善策や処方をご提案しています。便秘は、単なる腸疾患の一つではなく、便秘からくる腸管環境変化や毒素産生が、多くの病気の発生や進行に関わっており、治療の重要性が認識されています。全身病や脳疾患の予防も念頭において、便秘解消治療に取り組んでいます。