急に尿意がでてくる(尿意切迫感)、お手洗いまで間に合わないことも(切迫性尿失禁)、尿の回数が多いと感じる(頻尿)などの排尿症状でのお悩みは、ちょっとしたお出かけなどの日常生活を楽しく過ごすにあたって、少しでも軽減したいものです。これらの症状は、貯尿症状といい、膀胱に尿を貯める機能に問題があることに関連しています。過活動性膀胱という病気と関連することが多くあります。過活動性膀の治療として、最近では副作用の少ない薬が開発され、1日1回の内服で症状が軽くなり喜んでいただけることに多く経験します。
2019.9.18(水)19時〜、心斎橋で開催された排尿障害勉強会に参加し、大阪急性期総合医療センター泌尿器科部長の高尾徹也先生から尿路症状と過活動性膀胱の診断についての講演を聴きました。過活動性膀胱の治療を開始する際には、同じような症状を生じる他の病気(例えば膀胱炎、子宮筋腫などの腫瘤による膀胱圧迫、膀胱腫瘍、精神的心因性の頻尿など)をまずは鑑別することも大切です。当院では、過活動性膀胱の治療を随時おこなっております。症状に応じて、超音波機器を用いた膀胱や周囲臓器の検査も随時行っておりますので、排尿症状でお悩みの場合は相談ください。